パリ五輪男子サッカーグループリーグ(GL)第2戦が日本時間27日深夜から翌日早朝まで開催される。U-23日本代表はU-23マリ代表と28日午前4時(地上波TBS系列、NHK BS、Tverで放送)に激突する。
第1戦を終えて各チームの実力が明らかになってきた。そこで、各グループ初戦の結果から各グループの戦力を分析。
ここまで大波乱も起きたグループもあり、予想外のチームがGL突破を果たすかもしれない。
グループAは最強フランスとニュージーランドが大健闘
今大会最強と評されるフランスは初戦でアメリカと対戦し、アメリカを一蹴。フランスはオーバーエイジ(OA)にFWアレクサンドル・ラカゼット(リヨン)、FWジャン=フィリップ・マテタ(クリスタル・パレス)、DFロイク・バデ(セビージャ)と強力なスカッドを有し、右サイドを主戦場に精度の高い左足でチャンスを創造するMFミカエル・オリーズやフランス代表デビュー済みのDFカステロ・ルケバ(ライプツィヒ)、DFアドリアン・トリュフェ(レンヌ)と精鋭がそろっている。アメリカとの試合内容から見てもフランスを止めることは至難と思える。
一蹴されたアメリカは来季イタリア1部昇格が決まっているヴェネツィアのMFタナー・テスマン、FWジャンルカ・ブシオやFWケビン・パレデス(ヴォルフスブルク)を揃えているが、やや控えめのスカッドになっている。
このグループでの最大の衝撃はニュージーランドがギニアに打ち勝ったことだ。ギニアはインドネシアとの大陸間プレーオフに勝利して五輪出場を決めたチームだが、元リヴァプールのMFナビ・ケイタ(ブレーメン)、MFアブドゥライェ・トゥーレ(ル・アーヴル)、MFアマドゥ・ディアワラ(アンデルレヒト)と強力なOAを招集してきたため、グループAのダークホースと目されていた。
ただケイタがチームとの不和により、チームから長期間追放されていた影響もあって話題の実力者たちは精彩を欠いた。一方ニュージーランドはFWベン・ウェイン(プリマス・アーガイル)、MFマシュー・ガーベット(ブレダ)がゴールを奪う形で躍動。元バイエルンMFサープリート・シン(無所属)が上手くタクトを振り、ギニアを2-1で破った。
ニュージーランドは2大会連続のGL突破がかかっており、アメリカ戦の結果次第で突破が決まる状況だ。フランス1強のグループだが、ニュージーランドとアメリカのし烈な2位争いは見応えがありそうだ。