このところアフリカにおいて急成長を遂げているコンゴ民主共和国(DRコンゴ)。

2010年代にはFIFAランキングで100位以下まで落ち込んでいたものの、今年1月に行なわれたアフリカネーションズカップでは決勝トーナメントでエジプトを破るなどして4位入賞を果たすなど、チーム力を高めている。

また昨年からスタートしたワールドカップのアフリカ予選でもこれまで2勝1分1敗と勝点を伸ばしており、歴史上2度目の本大会出場も夢ではない状況となっている。

そのチームを2022年から率いているのがフランス出身の指導者セバスティアン・ドゥサブル。選手としての経験はないものの、20代からアフリカで指導者として活動してきた人物だ。

これまでコートジボワールやモロッコ、アンゴラ、UAE、アルジェリア、エジプトなど様々な国で指揮を執っており、ウガンダ代表監督時代にも驚きの決勝トーナメント進出に成功したことがある名将だ。

2022年にエクトル・クーペル前監督が辞任したことを受けてコンゴ民主共和国代表チームに招聘されると、それから着実な強化に成功している。

ところが『africatopsports』によれば、チームのマネージャーを務めているドド・ランドゥ氏が「彼は半年間無給の状態にある」と暴露したという。

「FIFAのルールにおいては、監督は2ヶ月間給料が支払われなかった場合、契約を即座に解除できる。

しかし6月初旬の段階でドゥサブル監督の給与は6ヶ月に渡って滞納されている。彼が望めばフリーで退任することもできたし、我々は彼に給与の全額を支払うよう要求されたはずだ。

だが彼にとってお金は重要ではないのだ。この国のプロジェクトと一致したビジョンを持っているコーチなのだ」

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ドゥサブル監督は先日契約を延長しているが、なんとそれは給与未払いの状況の中でサインされているという。

アフリカにおいて給与未払いや遅配は決して珍しいものではないが、半年に及ぶなかでスキャンダルにならずに進められているというのはなかなか驚きの事実である。

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