今季限りでレアル・マドリーを退団し、ドイツ代表として戦うEURO2024をもって現役を引退すると宣言したトニ・クロース。

まだトップレベルでプレーし続けている状況でありながらも、燃え尽きるまで戦い続けるよりも早くスパイクを脱ぐことを決断した。

そのトニ・クロースについて改めて話題になっているのが、2014年のバロンドール式典で彼が明かした「憧れた選手」についての話題。

彼は10年前のイベントで「子供の頃に憧れてロールモデルにした選手は誰?」と聞かれてこう答えていたのだ。

「ロールモデルになった選手…それを言うのは難しいね。素晴らしいプレーヤーがたくさんいたから。

僕の立場を考えれば、ジネディーヌ・ジダンは明らかに僕のアイドルの1人だと言えるだろう。ただ、ジョアン・ミクーがよりお気に入りのプレーヤーだった。

当時、彼はヴェルダー・ブレーメンでプレーしていた。僕は彼を本当に素晴らしい選手だと思っていたし、自分にとって模範となってくれた存在だ」

ジョアン・ミクーは90年代後半から2000年代にかけて活躍したフランス代表の攻撃的MFで、カンヌ、ボルドー、パルマ、ヴェルダー・ブレーメンなどでプレーした。

パルマ時代には中田英寿ともチームメイトで、コッパ・イタリアの優勝に貢献した当時のトッププレーヤーであるが、同時期にジネディーヌ・ジダンやユーリ・ジョルカエフらがいたため代表では17回しか出場していない悲運の天才司令塔である。ドイツではその仕上げっぷりから「シェフ」との愛称もつけられた。

ミクーもそのトニ・クロースのコメントに対して「ありがとう。これからもサッカーファンを喜ばせてくれ。個人的には君の言葉にとても興奮しているよ」と返答していた。

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さらに、2016年のEUROではそのジョアン・ミクーが解説者としてトニ・クロースを称賛した際、クロース自身が「ありがとうムッシュ、知っての通り僕もあなたのことを大いに尊敬しているよ」とコメント。

トニ・クロースと、その憧れの存在であるジョアン・ミクーの交流。新旧ブンデスリーガのスターによる「褒め合い」が数年の時を経て再び話題になっているようだ。

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