松岡大起

所属クラブ:アビスパ福岡

2001年生まれは久保建英が圧倒的な存在だが松岡大起はそれに次ぐ、本来であればこの世代の中心であるはずだった。

サガン鳥栖の下部組織で育ち、10代にしてレギュラーを獲得。広大なプレーエリアとボールを奪い切る力に優れた彼はフランス代表MFエンゴロ・カンテに例えられ、2022年1月には20歳でA代表に初選出された。

しかしステップアップを掲げた清水への移籍で躓くと、昨年にはブラジル2部のグレミオ・ノヴォリゾンチーノに期限付き移籍するが1年間ほぼ出場できず。海外移籍を急ぐあまり常に難しい選択をしてきた印象は拭えない。

今季は井手口陽介を再生した福岡に加わり復調気配を見せている。パリ五輪で再び彼の名前を見ることができるだろうか。

越道草太

所属クラブ:サンフレッチェ広島

パリ五輪世代の代表には全く呼ばれていないが、20歳の越道草太はこれから面白い存在になるかもしれない。

広島生まれで広島のジュニアユースとユースを経て昨季トップチームに昇格。デビューからすぐにアシストを記録するなど脚光を浴びた。

元日本代表DF駒野友一(現広島の普及部コーチ)を師匠として慕っており、その師匠と同じく両ワイドでのプレーが可能で、左右両足から精度と速度のあるボールを供給することができる。

今季は試合毎ごとに成長を感じさせるプレーを見せている。先日の名古屋グランパス戦では強烈なシュートからJ1リーグでの初得点も記録した。

MF登録でシャドー起用もあり、今後アタッカーとして成長するのか駒野と同じサイドバックとして大成するのかまだ見極めが難しいが、18名しか選ばれない五輪において彼のユーティリティ性は有用かもしれない。