築地市場跡地を再開発する「築地地区まちづくり事業」。その事業予定者に、三井不動産を代表企業とするコンソーシアムが選定された。

トヨタ不動産や読売新聞グループなど11社が構成企業に名を連ねており、5万人収容の大規模集客・交流施設(マルチスタジアム)を中心にした計画が話題になっている。

築地の新スタジアムは、世界屈指の可変性と多機能性を備えた約5万人(※用途に応じて2万~5万7000席に可変)収容の屋内全天候型施設。

「超可変性」を謳い、可動席と仮設席を活用することにより、用途に応じてフィールドと客席が変形。スタジアム、アリーナ、劇場、展示場へと専用化する超多機能施設になるとのことだ。

想定イベントは「ラグビー、野球、サッカー、バスケットボール、eスポーツ、MICE、音楽ライブ、コンサート、演劇等」。

読売新聞グループが構成企業に入っていることで、NPB読売ジャイアンツの新しい本拠地となることが予想されるなか、サッカーでの使用も想定されている。

東京の都心部だけに、サッカーファンからも熱い視線が注がれている築地の新スタジアム。もしかしたらここをホームにするJリーグクラブが現れるのだろうか…。

サッカーと野球の共用スタジアムと言えば、アメリカではMLBニューヨーク・ヤンキースとMLSニューヨーク・シティが使用しているヤンキー・スタジアムが有名。

ただ、実はサッカーの本場である欧州にも定期的に野球の公式戦が開催されているサッカーのスタジアムがある。それが、2012年のロンドン五輪でメイン会場となったロンドン・スタジアムだ。

サッカーファンにはプレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドのホームとして知られる一方、2019年から始まったMLBロンドンシリーズの会場としても使用されている。

サッカー場から野球場への転換の様子がこちら。

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ロンドン・スタジアムは稼働スタンドが採用されており、芝生のピッチを撤去したうえで、野球場へ大変身。かなり大がかりな転換となるため、MLBのロンドンシリーズは毎回プレミアのシーズン終了後の6月に開催されている(2024年も開催予定)。

映像を見ても分かるよう、野球でもサッカーでも使えるとなればそれなりの仕組みが必要。築地のスタジアムがどのようにして「超可変性」を実現するのか。今後の情報に注目していきたい。

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