9日にイスラム過激派組織のISISが予告したテロ攻撃。その対象は今週半ばに行なわれるUEFAチャンピオンズリーグの試合であった。

この予告はISISの中の派閥「ISIS-K」というグループが計画したと言われる。「ISIS-K」は「ISKP」とも呼称され、日本語では「イスラム国ホラサン州」と呼ばれている。

2021年にカブールで発生した国際空港でのテロ事件、そして今年3月に発生したモスクワでのコンサートホール襲撃事件で犯行声明を発表しており、現在のイスラム過激派で最も活発に活動している派閥のひとつだ。

『The SUN』の報道によれば、パリ・サンジェルマン対バルセロナが行なわれたパルク・デ・プランスにはフランスの精鋭部隊である「BRI(捜査介入部)」をはじめとした500人の警官が追加で派遣されていたそう。

また、アトレティコ・マドリー対ボルシア・ドルトムントの試合が行なわれたワンダ・メトロポリターノ、そしてレアル・マドリー対マンチェスター・シティが開催されたサンティアゴ・ベルナベウにはスペイン当局があわせて2000人以上の警官を追加で投入していたとのこと。

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警官にはショットガンやボディアーマーなどが装備され、テロ攻撃を阻止するために万全を期していたという。またドローンやロボットカメラなども大量に投入されており、空白地帯を作らないような警備が行なわれていたようだ。

幸いにして結局テロ攻撃は起こることなく、各地域の試合はつつがなく開催された。ただこのところの不安定な世界情勢のなか、今後行なわれるEURO2024やパリ五輪でも警備の増強が必要になると予測されている。

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