昨季はセリエA2位と躍進したラツィオだが、今季は8位と苦しんでいる。
辞任したマウリツィオ・サッリの後任となったイゴール・トゥドール新監督は、鎌田大地を先発起用したユヴェントスとの初陣には1-0で勝利。ただ、その後はユーヴェとの再戦に0-2、宿敵ローマに0-1と連敗している。
そうしたなか、『RomaToday』は、「トゥドールは悲惨なシーズンの最新の罪人。ラツィオは崩壊を続けている。クロアチア人監督はイグリ・ターレとセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチとの別れから始まった嵐の中で船を操縦することになった」などと伝えた。
ラツィオは昨夏にスポーツディレクターだったターレがクラブを去り、主軸だったセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチもサウジアラビアに移籍。その代わりにアンジェロ・ファビアーニが新SDに就任し、鎌田やマッテオ・グエンドゥージ、バレンティン・カステジャノス、グスタフ・イサクセンらを獲得した。同紙はこうも伝えている。
「トゥドールは1週間でスターからどん底へと転落した。わずか数日で、ラツィオのシーズンは完全な失望へと向かってしまった。ただ、クロアチア人監督はミリンコヴィッチ=サヴィッチとターレとの大きな別れから始まった不運な1年の主犯ではない。
サッリ前監督は8月の時点ですべてを理解していたかのようだった。前指揮官は移籍市場での補強を批判し、シーズン序盤からすでに悪い雰囲気の兆候を示していたのだ。
ミリンコヴィッチ=サヴィッチの後任はふさわしいものではなく、クラウディオ・ロティート会長もファビアーニもターレの穴埋めができなかった。アルバニア人ディレクター(ターレ)は、かなり批判されたし、いくつかの失態もあったものの、限られた予算と的を絞った補強で重要なチームを築き上げた。
ファビアーニとロティートが獲得した新戦力のうち、継続性と結果を伴ってプレーしているのは、グエンドゥージだけ。残りのカステジャノスとイサクセン(数字は残したがまだ未熟)はそれほどプレーしておらず、鎌田は大失敗だ」
かなり辛辣だ…。
なお、リーグ戦のプレータイムはグエンドゥージが2065分、カステジャノス1227分、イサクセン1004分、鎌田は960分ほど。