今シーズンの開幕後にシュトゥットガルトからリヴァプールへと移籍することになった日本代表MF遠藤航。
31歳の選手が数十億円の移籍金でイングランド・プレミアリーグのビッグクラブへと加入するという事実は、ファンの間で賛否両論を巻き起こす結果になった。
モイセス・カイセドやロメオ・ラヴィアなどマーケットのビッグネームを獲得失敗した末の選択だったため懐疑的な視点もあったものの、数カ月後にはチームの中心的な存在として定着した。
手薄となっていた中盤の守備的なポジションを確保し、安定したディフェンスでチームに貢献。数多くの試合に連続して出場できるタフさも加わり、ハードスケジュールをこなすリヴァプールの重要なピースとなった。
『Liverpool Echo』によれば、遠藤航はスパルタ・プラハ戦の前にインタビューで以下のように話していたそうだ。
「監督はいつも自分をサポートしてくれる。彼はとても偉大で、素晴らしい人だ。なぜなら、常に僕のことや他の選手たちを信頼してくれているし、充実したプレーができるようにしてくれるからね。
選手として、リヴァプールで自分がなにか変わったとは思わない。ここでのプレーを理解する必要はあったが、今ではそれも頭に入っている。だから、あとはベストを尽くしてすべての試合に勝てるようチームを助けるだけだ。
僕は重要な選手になれると感じている。週に2~3試合プレーしなければならないような、とても厳しいシチュエーションでね。
ただ僕は大きなプレッシャーは感じていない。常に自分を追い込みすぎるような人間ではない。ただ冷静さを保とうとしているし、自分の仕事に集中しているよ。
我々はポテンシャルがある。トロフィーを勝ち取れるだけのね。若いタレントがいて、素晴らしい経験を持った選手もいる。それがいい形でミックスされている。
誰もがチームのためにプレーできるし、それがトロフィーを狙う上で、何かを勝ち取る上ではとても重要になると思う。僕が見る限り、間違いなくタイトルを取るための大きなポテンシャルを持っているといえるよ」
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先日はカラバオカップを制覇し、今シーズンの初タイトルを獲得することに成功したリヴァプール。現在まだプレミアリーグ、FAカップ、UEFAヨーロッパリーグの3つで勝ち残っており、四冠の可能性を持っている。
ユルゲン・クロップ監督が今季限りでの退任を発表したため、リヴァプールにとっては恩ある指揮官と過ごす最後のシーズン。ハードスケジュールのなかでいくつのトロフィーを捧げられるだろうか。
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