一方、この夏にバルサに加入したジョアン・カンセロとジョアン・フェリックスはラポルタと懇意の大物代理人ジョルジュ・メンデスの顧客であり、チャビはフェリックスの加入は希望していなかったそう。また、チャビは中盤にセンターハーフの補強を望んでいたが、クラブが獲得したのは18歳のFWヴィトール・ロッキだった。
さらに、チャビと良好な関係にあったマテウ・アレマニーとジョルディ・クライフの両ディレクターは昨夏に解任され、ラポルタに近いデコが新たなスポーツディレクターに就任。
デコもラポルタ同様にチャビを不安視していたようで、裏でそれを口にすることもあったという。骨の髄までクレ(バルセロナファン)であるチャビにとっては、評価されいないことを聞かされると胸が張り裂ける思いだったそう。
さらに、ラポルタはバルセロナBの試合を観戦した際、チャビが退任した場合には(バルサBの監督である)ラファ・マルケスが後任を務める用意があると“オフレコ”で口にしたこともあった。
そして、CLアントワープ戦ではチャビがすでに試合メンバーを選んでいたにもかかわらず、ラポルタが人選に介入。休ませるはずだったロベルト・レヴァンドフスキ、イルカイ・ギュンドアン、ロナルド・アラウホの起用を命じた。これが一線を越える出来事だったとのこと。