今月、パリ五輪最終予選で北朝鮮と対戦するなでしこジャパン。その守護神である山下杏也加が10日、WEリーグが開催した「ALL WE ACTION DAY」のトークイベントに参加した。

女子サッカー国内最高峰のWEリーグ。3シーズン目となる今季、新たな試みとして実施したのが「ALL WE ACTION DAY」だ。

この日、各クラブが地域で行う独自の「WE ACTION DAY」とともに、リーグの新拠点・渋谷でトークイベントを開催。WEリーグの理念である『女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する』活動が実施された。

トークイベントにはWEリーグの全12チームから1名ずつが参加。INAC神戸レオネッサの代表として登壇した山下はイベント後、「WEリーグや女子サッカーを皆でどうしていきたいか、伝える場があるのは嬉しい」と語っていた。

写真撮影で、WEリーグのマスコット「ウィーナ」にすり寄る山下。

目前に迫った北朝鮮との五輪最終予選については、今週アウェイでの第1戦の開催地が未定であることが明らかにされたが、手続き等の準備は進んでいるため「(場所が)どこになってもメンタルなどは問題ない」とコメント。準備をしていたものの中にスパイクが含まれていたため、記者から「人工芝用の?」と尋ねられると「そうですね」と答えた。

そう、昨年末にアジアサッカー連盟(AFC)が試合会場として発表した平壌の金日成競技場。約5万人収容のスタジアムは、WEリーグでは使われない人工芝のピッチであることが知られている。

山下のポジションは一つのミスも許されないGKということもあり、人工芝用のスパイクをしっかりと準備していたようだ。天然芝と人工芝の違いについては以下のように語っていた。

「ボールの伸びが全然違っていて、(ボールが)止まってしまうので、シンプルに(DFラインの)背後に蹴ってきた時の処理は少し見誤ってしまう可能性があります。ボールも変わるので、その飛距離だったり、シュートに関してもピッチに引っかかって止まってしまったりバウンドが全然違かったりするので、最後まで見なくてはいけない難しさがあります」

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ちなみに、平壌開催の可能性もまだ残されており、その場合には「おそらく人生の中で(北朝鮮へ)行く機会はないと思いますし、逆にどういった現象が起こるのか楽しみ」と頼もしく語った山下。自身が出場した場合は「2試合ともゼロに抑えたい」と力強く話す姿が印象的だった。

山下のプレーにも注目のなでしこジャパンは、今夏のパリ五輪出場をかけ、24日にアウェイでの第1戦、28日にホーム国立競技場での第2戦と戦う。

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