昨季中国超級リーグで最下位となって降格していた深圳市足球倶楽部が、債務の問題によってクラブ解散となることが発表されていた中国。

かつては巻誠一郎や楽山孝志も所属し、フィリップ・トルシエ監督が率いたこともあるクラブで、2004年には超級リーグを制覇したこともあるが、昨年はシーズンを通して3勝しかできず。

経営の状況も非常に悪化しており、2021年から不動産業界が低迷したことによって親会社の投資も滞った。多くの選手は契約した給与の3分の1ほどしか受け取れておらず、20ヶ月以上も賃金未払いの状況となっているという者もいるとか。

そして今季は2部リーグに参戦するためのライセンスを取得することができなくなり、開幕を前にクラブの解散が発表されていた。

そして24日、中国サッカー協会は昨季2部リーグで優勝を果たした四川九牛足球倶楽部が「深圳へと移転する」と発表した。

四川九牛は2006年に設立された「四川足球倶楽部」が元になっているクラブで、2019年にはマンチェスター・シティを中心とした「シティ・フットボール・グループ」によって買収されている。

2019年は3部リーグで昇格を逃したものの、リーグ再編の影響で2部リーグに組み込まれるという幸運に恵まれた。

そして昨年は2部リーグで優勝を果たして初の超級リーグ昇格を決めていたのだが、なんとそれから数ヶ月で他の街へと移転することになったという。

『微博』の記事によれば、四川省サッカー協会は四川九牛の引き止めに全力を尽くしていたものの、中国サッカー協会がその移転を強力に支援していたとのことだ。

四川九牛はシティ・グループのクラブでもあるため中国には珍しく健全経営がされており、以前から長沙などへの移転を検討していたという。

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ただ、2部リーグをファンとともに喜んだあとの移転とあって、ファンや地元からの反応はかなり難しいものになっているとも。

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