今回のアジアカップで日本、インドネシア、そしてイラクに3連敗を喫してグループステージ敗退となったベトナム。
開幕戦では日本相手に一時リードするも逆転負けし、インドネシア戦ではPK1本のみの失点で敗北。最後のイラク戦では先制するも前半終了間際で退場者を出してしまい、後半は2失点を喫して逆転されてしまう。
後半アディショナルタイムにグエン・クアン・ハイのゴールで2-2と追いついたが、なんとそれから11分後にPKで失点。あとわずかのところで勝点獲得を逃している。
『soha』によれば、ベトナムを率いているフィリップ・トルシエ監督は、3連敗で終えたグループステージのあとで以下のように話したとのこと。
「敗戦は残念な結果だ。しかし今日の選手たちが見せてくれたものには満足している。
チームは敗退してしまったが、ベトナムという国のためにもこれを勝利と捉えて、2026年のワールドカップ予選に向けてベストを尽くしてほしいと思う。
前半終了間際のレッドカードは残念だった。両選手がジャンプをしていて、クアット・ヴァン・カンはボールを奪い合おうとしただけだ。ただ、判定を下すのは主審であり、その権限がある。
我々はいいプレーをしたが、レッドカードをもらってしまった。10人になってしまったあとはピッチで選手が足りず、このような結果に繋がってしまった。
イラクを相手に戦うのは難しいことはわかっていた。理論的には相手の方が我々よりも強い。戦い方で彼らを嫌がらせたかったが、残念ながら結果はこの通りだ。
選手はみんなこの試合に向けて本当に真摯な準備をしていた。残念ながら最後の最後で我々は負けてしまい、ミスを償わなくてはなわなかった。
このアジアカップでは、日本戦とイラク戦は不運だったと思う。難しいグループだった。ただ最終的には、チームはいいイメージ、ポジティブなイメージを持ってトーナメントを終えられたと思う。
我々がこの試合で求めたのは、敗退が決まっていても懸命にプレーし続けること。この国旗のために全力を尽くし、哲学を追求するように。彼らはそれをやり遂げてくれたのだ。チームは一致団結したので、非常に満足している。
私がベトナムのサッカーを選んだのは、ここに才能ある選手がたくさんいるからだ。彼らはより高いレベルに順応して適応できる。選手が、そして協会が私をまだ信頼してくれるなら、まだまだ努力を続けるよ」
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3試合を通して健闘を見せたものの、最終的に勝点ゼロという結果になったベトナム。この成績によって、国内からは批判の声が高まっているものの、試合の内容についてはトルシエ監督も高く評価しているようだ。