カタールで開催されているアジアカップ。グループステージ初戦で日本代表相手に2-4で敗れたベトナムは、あのフィリップ・トルシエ監督が指揮を執っている。
アジア最強とされる日本に善戦したことでベトナム紙は「トルシエ監督ごめんなさい」という謝罪記事を出していた。だが、ベトナムは19日のインドネシア戦に0-1で痛恨敗戦。
そうしたなか、『Báo Tuổi Trẻ』は「インドネシアに負けたトルシエは終わりなのか」と伝えた。
5年以上負けていなかったインドネシアに敗れてしまったことで指揮官に対する風当たりが強くなっているという。若手を登用し、ベテランを軽視する采配を批判する声もあるとのこと。
ただ、「2年後、20~23歳の選手たちは、27~28歳の選手より優れているはずだ。チームの世代交代はトルシエ監督が選んだ困難な道だ。トルシエのサッカーがモダンで新しいアプローチであることは認めなければいけない。5年前には代わりになる世代はいなかったが、今は有望な若手がいる。ユースサッカーの道よりは非常に長く、努力が必要になるもの」、「トルシエはベトナムサッカー界で最高クラスの監督だ。彼が日本のユースサッカーと日本代表の前時代の基礎を築いた人物であることを忘れてはいけない。勇敢ないい監督には揺るぎない哲学があるもの。現時点のベトナムは勝てないかもしれないが、2~3年後にはトルシエの成果が現われるはずだ。ファンも我々プロももっと我慢強くならなければいけない」と擁護する識者や関係者もいるそう。
トルシエ監督は1998~2002年まで日本代表を指揮し、ユース年代の監督も牽引した。2023年3月から指揮を執るベトナム代表での戦績は11試合で4勝7敗となっている。