イラクに苦杯を喫したものの、2勝1敗のグループ2位でアジアカップ2023ラウンド16進出を決めた日本代表。
2位通過となったことで、次戦はヨルダンか韓国と対戦する可能性が高まっているが、敗戦によりチームが緊張感を取り戻したプラス面もある。すべては今後の結果次第だろう。
そんな今大会の日本代表において、キャプテンの遠藤航はフィールドプレーヤーでただ1人グループステージ全3試合にフル出場した。
所属のリヴァプールでも重要な存在となりつつ30歳の守備的MF。年末年始で多くの試合に出場していたこともあり、その疲労が危惧されているようだ。
全6試合に先発し、最後の3位決定戦では疲労困憊だった2021年の東京五輪と比較する声もある。
ただ、東京五輪とアジアカップでは大きく異なる点がある。それは大会の日程だ。両者を比較してみると…(※データ右端は遠藤の出場時間)
■東京五輪
7月22日 vs南アフリカ(1-0)90分出場
7月25日 vsメキシコ(2-1)90分出場
7月28日 vsフランス(4-0)72分出場
7月31日 vsニュージーランド(0-0、PK4-2)120分出場
8月3日 vsスペイン(0-1)90分出場
8月6日 vsメキシコ(1-3)80分出場
■アジアカップ
1月14日 vsベトナム(4-2)90分出場
1月19日 vsイラク(1-2)90分出場
1月24日 vsインドネシア(3-1)90分出場
1月31日 vs対戦相手未定
東京五輪はすべての試合が中2日だったのに対し、アジアカップはここまで中4日の3試合。しかも次のラウンド16までは中6日もある。
また、東京五輪が開催された夏の日本と、空調が完備されピッチ上は涼しいカタールのスタジアムではプレー環境も大きく異なる。試合後の疲労感はかなり違うだろう。
グループ1位を逃したことで、次戦まで中4日から中6日に開いてしまった日本。その後の日程が厳しくなったが、逆にこの1週間を有効活用し、万全の状態でラウンド16以降の“決戦”に備えてほしいところだ。
日本の次の対戦相手は、本日25日(木)の日本時間20:30から行われるグループE最終節の結果により確定する。