――そういった意味では、シーズン途中に加入した元フランス代表のバフェティンビ・ゴミス選手は非常に経験豊富な選手です。彼はどんな選手ですか?
「なんか、上手いな」と感じています。足もともそうですし、サッカーに対しての考え方もそうです。
非常に謙虚ですし、やっぱりあれだけの経験をしている選手なので、ポジティブな声やチームを盛り上げる、モチベーションを上げるような声も掛けられます。
加入してくれて本当にまた新しい景色が見えているなとは僕は思います。
――川崎はACLを戦っていますが、ホーム&アウェイでのグループステージは瀬古選手も初めてだったと思います。マレーシア遠征はいかがでしたか?
2022年もジョホールには行っていて、ホテルや試合をするピッチも一緒でした。アウェイとして少しやったことのある環境だったのでそこまで違いは感じなかったです。
ただ、行ったり来たりの日程がどんどん過密になっていくのは初めての感覚なので、すごく楽しみながらやれています。
――試合のほうもなかなか厳しい試合でした。1-0で勝利できた要因は?
要因というか、しっかり準備はしていきました。ただ結果的にアウェイということに関しては変わりないですし、Jリーグでは感じ取れないようなアウェイの感覚だったので、結果を求めてプレーしていた部分が多かったです。
ああいった形でも得点が入って、しっかり相手の攻撃をゼロに抑えて勝つことができたのは非常にポジティブなことです。結果にこだわり続けるというところを僕はずっと意識しているので、アシストもできましたし、非常に大きい勝利でした。
要因は挙げづらいですが、全員の気持ちやチームとして整理されていることによって勝利につなげられたかなと思っています。
――川崎のサポーターもスタジアムの本当に一角でしたが、熱く応援していました。外国で目にするファン・サポーターの姿は国内とはまた何か違うものがあったりしますか?
サポーターの皆さんも時間やお金をかけて来てくれています。
あれだけ端っこのほうに追いやられているなかでも応援してくれているので、そういった気持ちに結果で応えたいという思いはありました。それが実現できて良かったです。
【インタビュー前編】川崎の主力に成長した瀬古樹の“原点”、三菱養和SCと「三笘薫と対戦した」明治大時代
川崎フロンターレの“心臓”と言える中盤はこの冬、ジョアン・シミッチが退団した一方、山本悠樹(ガンバ大阪)やゼ・ヒカルド(ゴイアス)といった即戦力が加入。
ポジション争いが激しさを増すなか、一つ上のレベルに到達した26歳の瀬古樹が新シーズンは周りとどのような“つながり”を見せてくれるか楽しみだ。