古巣の初優勝はうれしい

これまでプロデビューを果たしたヴィッセル神戸ではJ1で3試合に出場。2021年に北九州へ移籍してからはJ2で19試合、J3は45試合とコンスタントに出場機会を増やした。だが今季はリーグ戦20チーム中20位と最下位で自動降格圏に沈むも、JFLの昇格圏内にJリーグライセンス保有チームが入らなかったことで降格を免れた。きびしいシーズンを過ごした吉丸はチームから契約満了を通告された。

「難しいシーズンでしたけど…、勝点拾えそうな試合が結構多かったと思う。勝点1だった試合を3にできたり、0を1にできるような試合が多かったと思う。それができていればまた変わってたのかなと思います」と振り返った。

今季はアカデミーから過ごした神戸がJ1初制覇を達成した。吉丸もチームの動向を追っていたという。「(神戸を)気にしていました。今年ずっと上位にいて、そういうチャンスがあって、試合も見られる日は全試合観ていました。率直にうれしい気持ちがあります。頑張ってんなー(佐々木)大樹とか(山川)哲史とか。ユース上がりで試合に入れるようになってチャンスを掴んで出てましたし。頑張っているなーと思って試合を見ていました」と古巣からいい刺激を得たようだ。

北九州から契約満了が出た際、筆者は複数の神戸サポーターから「もしトライアウトに吉丸選手が出たら是非取材お願いします」と頼まれていた。神戸サポーターから未だに愛されていると吉丸に伝えると、吉丸は「そうなんですか(笑)」と照れ笑いを浮かべてサポーターに感謝していた。

サポーターに向けて吉丸は「どっちの(北九州、神戸)サポーターに対しても言うこと変わらないです。チームが決まれば自分はどこへ行ってもやることは変わらないです。また活躍してJ1に戻れるように頑張るので応援してくれたら嬉しいです」とほほ笑んでいた。

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今季は悔しい結果に終わったものの、苦しい中でも出場した試合は4試合無失点を達成した。プロで戦えることをトライアウトで証明した吉丸の新天地はどこか。守護神は吉報を待ち続けている。

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