11月12日に行われたスコティッシュ・プレミアシップのアバディーン戦でゴールを決めたあと、1ヶ月ほど一度もネットを揺らすことができていない古橋亨梧。

昨季はリーグだけで27ゴールを決めてきたストライカーが、これほど得点から遠ざかっている。その事実は「古橋亨梧は決定力を失ってしまったのか?」という懸念を引き起こしている。

また、今季セルティックの監督に就任したブレンダン・ロジャーズ監督の戦術によって古橋亨梧が得点力を喪失したのでは…という論調もあったよう。

『Scotish SUN』によれば、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は古橋亨梧のプレーについて以下のように話したという。

「ここ数シーズン彼のプレーを見てきたが、このところは肩に問題を抱えていた。古橋亨梧の試合は何も変わっていない。これまでと違うプレーを求められてもいない。彼の強みは『貫通力』だ。後ろからタイミングを測って走りこむことがスタイルだ」

「1回ゴールを決めるためには10回の走りが必要であり、それがストライカーとしての仕事だ。それはなにも変わっていない。ボールが入ったときに彼の力が発揮される」

「スタッツを見ればわかる。彼が試合の流れの中で関与することはほとんどない。特に引いて守るチームと対戦しているときはそうだ。彼は多くの数字を残すことはない」

「時々ボールを受けるため彷徨うことはあるが、彼の強みは最終ラインとの駆け引きや動き出しのタイミング、ペナルティエリア内での本能的なプレーだ。求められるものはなにも変わっていない。彼はドリブラーでもなければ、広い動きをする選手でもない。やろうと思えばできるだろうが、強みではない」

「我々は先週、彼のビデオを調査した。そして『彼はあまり下がる必要はない』という事実を検討した。相手が守っている試合では、ボールがボックス内に入らない限り触ることができない」

「その状況でどうするか。ピッチをさまよい始める。試合に影響を与えたいと思うストライカーにとって、それは問題になり得る」

「しかし、古橋亨梧は素直な男だ。赤ちゃんじゃない。28歳の大人だ。彼が下がって40回ボールタッチしても意味はない。そういう選手ではないし、クリエイターでもない。最前線で走って、すべてを完結させる男だ。それをするためには、最前線にいなければいけない」

ブレンダン・ロジャーズ監督は、古橋亨梧の得点力が落ちたわけではなく、やや最前線から下がってしまうプレーが増えているという点、肩に怪我があった点を強調したようだ。

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メディアでは他にもジョタの退団、アバダや前田大然の怪我などによってウイングの創造性とクオリティが低下していることが原因ではないかと評している。

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