トルコで審判が試合直後のピッチ上で暴行されるというショッキングな事件があった。

それが起きたのは12日に行われたトルコ1部リーグのアンカラギュジュ対リゼスポル戦。

両チームに退場者が出た試合は後半アディショナルタイムにリゼスポルが同点に追い付き、1-1の引き分けで終了。その直後、アンカラギュジュの会長がピッチに現われ、主審の顔面を殴りつけたのだ。

倒れ込んだ37歳の主審は、左目付近が腫れ上がっており、「左目の下を殴られ倒れた。その後、数人から顔などを蹴られた。会長からは『お前を殺してやる』と言われた」と話していたそう。

『Anadolu』によれば、殴った会長も直後に気を失ったそうで、主審と同じように病院に搬送されたという。

その後、会長は辞職したうえで「(審判が)どれほど間違っていたとしても、自分の暴力を正当化することはできない。トルコ審判界、スポーツ関係者、我が国に謝罪する」と謝罪したが、当局によって逮捕された。

主審は顔面に軽い骨折も負ったというが、脳に損傷はなく、水曜にも退院できる見込みとされている。

この事件を受けてトルコリーグが全ての試合が延期される事態になるなか、トルコのレジェップ・エルドアン大統領は入院中の主審のもとを見舞いに訪れた。

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エルドアン大統領は「スポーツは暴力とは相容れないものだ。トルコスポーツ界で暴力が起こることを決して許さない」との声明を出したが、暴行した59歳の元会長は、エルドアン大統領の公正発展党で2度議員を務めた経験があったという。

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