ミハイロ・ムドリク、エンソ・フェルナンデス、モイセス・カイセドとは2031年まで、ブノワ・バディアシルとは2030年までと5年を超える契約を結んでいるのだ(それ以前にもアーセナルとセスク・ファブレガスが8年契約、トッテナムとハリー・ケインが6年契約を結んだこともある)。
彼らが契約期間を長くしている理由は、UEFA(欧州サッカー連盟)が定めるファイナンシャル・フェアプレー規則への対策。コストを長期間に渡って分散させるためだ。
ただ、チェルシーはなぜ5年以上の契約を結べたのか。
それはFIFAの規定にこのような但し書きがあるからだ。「契約期間の上限は5年とする。それ以上の長さの契約は、(当該国の)国内法に合致する場合のみ認められる」。
イギリスには制限がなかったため、チェルシーは5年以上の契約を結ぶことができたというわけ。
そして、チュルシーのこの長期契約戦略には、大谷が入団するドジャースも間接的に関係している。
2022年にチェルシーはアメリカの実業家トッド・ベーリー氏に買収されたが、彼はドジャースの共同オーナーのひとりでもあるのだ。