アドリアーノ

クラブでの成績:300試合137ゴール

代表での成績:48試合27ゴール

キャノン砲のような左足のシュート、そしてあらゆるディフェンダーを弾き飛ばす圧倒的なフィジカル。重戦車のようにゴールへと突き進むパワーと貪欲さ。あらゆる点において、彼はストライカーとしての能力を高いレベルで揃えていた。

ブラジルの伝説的な点取り屋であるロナウドとおなじインテルで欧州でのスタートを切り、2004年のコパ・アメリカで得点王となり、次年度のコンフェデレーションズカップでも5ゴールを決めて優勝に導いた。

ところが、その中で彼は最愛の父親を亡くした。それがアドリアーノに与えた影響は計り知れないものだった。電話で死去を知らされた彼は大きな叫び声を上げ、その後徐々に精神を壊し、うつ病やアルコール依存に苦しむようになった。

それはなぜか。アドリアーノがサッカーをしていた理由は「育ててくれた父親に誇りを与えるため」だったからだという。モチベーションを失った彼は生活が荒れ、その才能を生かす機会を手放してしなった。