U-17日本代表は20日、U-17ワールドカップのラウンド16でスペインと対戦し、1-2で敗戦。3大会連続のラウンド16敗退が決まった。

前戦から中2日。しかもバンドンからスラカルタへの移動もあった日本に対し、スペインは中3日で移動なし。日本にとってはコンディション面で不利と言える条件での試合となった。

日本のスタメンはGKに後藤亘。DFは右から柴田翔太郎、本多康太郎、土屋櫂大、小杉啓太と並び、中盤の底に山本丈偉と中島洋太朗。サイドは右に佐藤龍之介、左に吉永夢希が入り、シャドー気味に名和田我空、1トップは井上愛簾が務めた。

試合が動いたのは8分。スペインが日本の中盤のプレッシャーを突破し、中央へ送ったボールを長身FWマルク・ギウは収められなかったが、もう一つ奥に入ってきたキム・フニエントが拾い冷静にゴールへ流し込んだ。

苦しい展開となった日本。しかし中2日の疲れを感じさせず、4-4のブロックを作りながら前の選手が的確にスイッチを入れて全体が連動することで守備からペースを握っていく。

迎えた40分、右サイドの佐藤から中央でボールを受けた名和田。目の前に相手がいるシチュエーションだったがそれをうまくスクリーンに使うようなシュートで見事にゴール右隅をとらえてみせた。

今大会ここまで出場1試合だったU17アジアカップMVPが、持ち前の非凡なシュート能力を発揮して貴重な同点弾を挙げる。

スペインは怪我人が相次ぎ、ダニ・ムニョスに続きハーフタイムにダニエル・ヤネスも交代。ポゼッションを保ちつつもプラン通りの戦い方ができないなかで、後半も日本が隙をうかがう展開が続く。

日本は61分、井上に代えて今大会4ゴールの高岡伶颯を投入。68分には名和田を下げて道脇豊も投入したが、次の1点を奪ったのはスペインだった。

74分、土屋と本多の間を抜け出す形でロングスルーパスを呼び込んだギウが、後藤の守るゴールマウスを破り今大会2点目をゲット。ストライカーらしいゴールで再びスペインが一歩抜け出す。

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その後交代枠をフルに使い打開を図った日本だったが、ファイナルサードでの細かいミスが続き得点には至らず。1-2で敗れ大会を去ることになった。

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