2017年、サンダーランドのファンだったブラッドリー・ロウェリーくんが亡くなったことは英サッカー界で大きな話題となった。
珍しい小児癌の一種である神経芽細胞腫に侵されており、わずか18ヶ月であった2013年1月から闘病生活を続けていた。
対戦相手だったエヴァートンが20万ポンド(3725万円)を寄付するなど各方面から支援が寄せられていたが、彼は6歳でこの世を去り、当時サンダーランドでプレーしていたジャーメイン・デフォーはその訃報に号泣した。
BBCによれば、そのロウェリーくんを嘲笑したシェフィールド・ウェンズデイのファンに有罪判決が下ったという。
問題が起きたのは、今年9月に行われたシェフィールド対サンダーランド戦。ロウェリーくんの写真を振り回した32歳の男は、公序良俗違反で起訴された。
「たのしいおふさげ。面白いと思った」と主張していた男は罪を認め、このほど、執行猶予つきの有罪判決を下された。また、5年間のサッカー観戦禁止と200時間の無給労働も命じられている。
裁判長は「無謀で愚かな」行動で「悲嘆に暮れていた遺族にさらなるトラウマを与えた」、「その行動はまったくぞっとするものであり恥ずべき。世界中のサッカーファンから最高の尊敬を集めていた勇敢な少年に無礼な態度を示した」などと断罪。
32歳の男は今回の一件で窓の取り付け工の職を失い、さらに雇用主が事件のことを知ったために再就職先でも解雇された。また、パートナーとの関係も悪化しており、家族への報復を懸念して家を出ることにしたとのこと。