サッカー界が本格的にラグビーのルールを取り入れることを検討しているそうだ。
『Daily Mail』が伝えたところによれば、競技規則を決定している国際サッカー評議会(IFAB)は2週間後の会合において「シンビン・ルール」について話し合う予定だという。
シンビン・ルールはラグビーで使われている「一時的な退場処分」で、イングランドではすでにジュニア年代や草の根サッカーで使われている。
そこではかなり有効なルールであると高く評価されており、審判に攻撃的な抗議を行った選手に対して10分間の退場処分を言い渡すことができる。
ラグビーにおいてはタックルなどのファウルで使われるが、今のところIFABはサッカーにおいては審判への抗議にのみ採用する予定だという。
イングランド・プレミアリーグとフットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部)では、今季から「二人以上の選手が審判を囲んで抗議した場合、イエローカードの対象となる」というルールが導入された。
これもラグビーにおける「ゲームキャプテンだけが審判に接近して話し合うことができる」というルールを参考にしたものであり、今のところは高評価を得ているという。
イングランドサッカー連盟の調査によれば、ジュニア年代や草サッカーにおいてシンビン・ルールの試験導入は好影響を与えており、選手や指導者からも継続的な使用が支持されているとのこと。
過酷な職業でもある審判員はイングランドでも人員が不足しており、言葉だけでなく肉体的にも虐待されるリスクが大きいため若手がすぐに辞めてしまうという。