日本のサッカーのなかでは、センスと俗にいう天才っていう言葉は類義語なのかなっていう。ちょっと似てるなと思いますね。
センスあるなぁとか、こいつ天才だとか。日本ってすぐ天才を作りたがるから。何でもかんでもちょっとよかったら、天才天才っていうんですよ。それが子供をダメにしているんだよね、スポーツのなかで。
センスがあるなかで努力しなきゃっていう風に刷り込んでいかなきゃいけないと思うんだけど、天才ってちやほやしてメディアとかも取り上げちゃうから、そこから全然努力しなくてダメになるって選手がいっぱいいるんですよね。
それとは違いますけど、センスっていうので、僕が今まで闘ってきたなかで、すごかったなっていうのは、先日引退した(エデン・)アザール。センスの塊でしたね。マジでセンスだった、あれはすごかった。
あとは、(フェリペ・)コウチーニョ。あれもセンスだった。ネイマールもセンスだった。後、冨安(健洋)もセンスあるよねぇ。
GKとかもやっぱりセンスがもろに出るんですよ。うわぁセンスあるな!みたいな。全然うまくないGKでも、うぉこれ伸び代あるなぁみたいなの結構いるんですよ。
ただ、そいつが伸びなかったりするんだよね。分からないものなんですよ、サッカーって(笑)。
自分を含めて日本代表で一時代を築いた4人はセンスはないほうだったものの、それ以外の部分でそこを補うことができたタイプということのようだ。
一方、対戦したなかではアザール、コウチーニョ、ネイマールにセンスを感じたとか。そして、ともにプレーした冨安にもセンスを感じているようだ。実際、吉田は「冗談じゃない。一緒にしちゃダメ(笑)」と冨安との比較について話していたこともある。