近年はSNSなどの発達もあり、10代の早い時期にスポットライトを浴びる選手たちが増えてきている。

しかしあまりに早い時期の評価というのは分からないもの。

ここでは、若い頃に「天才」「将来世界一になる」と言われながら伸び悩んだある国の選手たちを特集してみよう。

アデル・ターラブ(モロッコ代表/フランス)

ターラブが世界最高の選手になることを夢見たファンも少なくないだろう。

12歳の時から所属していたフランスのランスでプロデビューし、2007年にイングランドのトッテナムへ。当時チームメイトだったジャーメイン・ジーナスが「ジダンと契約したのかと思った」と驚くほどの逸材だった。

当時は若かった彼はQPRへローン移籍。ここでその巨大な才能を爆発させ、魔法のようなドリブルと天才的なプレースタイルでサッカーファンを魅了した。

だが感情の起伏の激しさや遅刻などの問題行動が頻発し、次第に立場を失ってしまう。後年、丸くなったプレーヤーとして活躍したが、かつての輝きはなく普通の選手になっていた。