アスレティックの初代ユニフォームはブルーとホワイトの半々デザイン。その後はアウェイユニフォームとして使われ続けたが、1960年代に入るとブルー単色デザインが登場する。これは白黒テレビの普及により、半々のカラーが見づらくなったことからの変更だったという。

ブルーのユニフォームは、ユヴェントスと対戦した1976-77シーズンのUEFAカップ決勝戦1stレグや、チャンピオンズリーグ出場権獲得のかかる一戦など、敵地での重要な試合で使われ強い印象を残してきた。

クラブの歴史において大切な色を125周年記念で使うこと自体には何ら問題はないはず。ファンが不満(というよりも憤り)を覚えるのは“普通のデザイン”である点だ。

アスレティックの伝説的な記念ユニフォームといえば、1997-98シーズンに登場したKappa製の100周年記念モデル。レッドを基調にライオンの姿を描いたこのユニフォームは、その大胆なデザインが当時はもちろん今でも人気の一着。唯一無二の個性を感じさせるユニフォームとして評価されている。

そして近年高く評価されたのが、2009-11の2シーズンで使用したUmbro製アウェイユニフォーム。クラブの初代ユニフォームと同じブルーとホワイトの半々デザインを復活させている。

09-10シーズンはUmbroがサプライヤーに就任した最初のシーズンだった。このユニフォーム自体は記念モデルではないが、初代を再現したクラシックで素晴らしいデザインを挨拶代わりに提供したことで、Umbroはサポーターの心を一気に掴むことに成功している。

ファンの目には、今回の125周年モデルが過去のKappaやUmbroのユニフォームに比べて相当物足りなく映るようで、クラブのSNS上にはCastoreへの怒りと嘆きで溢れている。その中には“青白半々”を復活させてほしかったという声も目立った。

【関連記事】想像を絶する「史上最悪のユニフォーム」10選

このデザイン自体はそれほど悪いようには見えないが、記念モデルである以上は歴史や伝統、そしてバスクの誇りといったものを感じさせるユニフォームを提供してほしかったというファンの思いも理解できる。

そんな125周年記念モデルはクラブ公式オンラインストア他で販売中だ。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。

【厳選Qoly】サガン鳥栖MF長沼洋一「WBが嫌だった」から始まった武者修行…川井健太監督との出会い、苦節8年目での二桁ゴール(インタビュー)

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら