僕が長くやったヨーロッパでは90分以上トレーニングすることはまずないですね。それは多分育成年代も一緒で。
ていうのは、90分が集中力の限界っていうのと、あとはサッカーは90分だから、90分のなかで全力を出し切ることが大事っていわれていて。
監督によっては、例えば(選手が)自主トレをしたいって言ったら、お前、俺の練習じゃ満足できないのかと、なんでお前、俺の練習のなかで自分の持っているものを全部出しきらないんだって逆に怒られるパターンもある。
日本だと真逆じゃないですか、自主トレなんでしないんだってなるじゃないですか。お前、足りないところばっかりだろ、なんでやらないんだってなるんだけど。
ヨーロッパとかだと限られた、与えられた時間で自分のベストを尽くせよと。
80(%)でやるから、余力があって、自主トレするんじゃないのって考えられるんで。
だから、僕も最初ね、それをすごい戸惑ったんですよね、日本から行く時。
いつも残ってやりたい、走りたいって言ってたら、なんでだって怒られてたんですけど。
いまはやっぱりそれを出し切ることを、限られた時間のなかで強度も質も上げてくっていうのを意識していますね。
日本では量だが、欧州では質が重視されるという。
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意味なく長い練習をしているケースも日本ではあるとしつつ、そういった理不尽さを学生時代に経験しておくことで精神的な強さが身につくとも感じているようだ。