元日本代表MF鈴木啓太が運営しているYoutubeに、解説者として活躍する松木安太郎氏が出演。
24日に公開された回では、松木氏が地上波の放送で見せる独特な解説についてのトークが行われた。
松木氏の特別な手法として、地上波での試合では「背番号と選手の名前」をセットで呼ぶことが有名。なぜそのようにしているのか…という質問に対し、以下のように答えていた。
松木安太郎氏
「オレはサッカーに興味のない人が多いときに解説を始めたんだ。
Jリーグが始まって一番最初に辞めた監督はオレだからね(笑)。自分から腹を切った。これはオレの哲学だよ、プロとしての生き方はそうあるべきだと。でもそれから6ヶ月仕事がなくて遊んでたんだよ。(解説の仕事は)子供が小さかったからちょうど良かった。
やっと来たのがテレビの仕事。しかも朝4時に3分くらいしか放送しない。それは、3分間で何かを与えなきゃならない仕事だと思ったわけだ。野球は20分くらい番組で取り扱っているけど、オレは3分間でサッカーの楽しみや面白さを伝えて、試合を見たいという人をひとりでも増やすのが第一歩だった。
解説者というカテゴリーがサッカーにはまだない時代。全く興味がない人を相手にする。だから(背番号を言うのは)見ている人がわかりやすいように。
オレが違う競技を見たときにそう思ったんだ。『◯◯が~』と言われてもわかんねぇな…って。コアなファンだったらわかるけど、ほとんどの人がサッカーを見ない時代だから。それをどう伝えるかといえば、そこかなと」
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Jリーグが創設されてから間もない時期、まだ日本人にサッカーが浸透していなかったこともあり、とにかく短い時間でわかりやすく見せることを心がけた結果、そのテクニックが生まれたという。