スペイン代表の初優勝で幕を閉じたFIFA女子ワールドカップだが、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長の行為が大きな問題になった。

メダル授与式でジェニフェル・エルモソの口にキスをしたのだ。

この騒動は社会的・政治的な問題へと発展している。

スペイン政府は会長の資格停止を求める法的手続きを開始したほか、FIFAも懲戒手続きを始めたが、ルビアレス会長は辞任を拒否。RFEFも会長を擁護しており、キスの同意はなかったと抗議したエルモソに対して法的措置を講じるとしている。

『Onda Cero』によれば、RFEFはスペイン政府からの介入に対して苦情を訴える書簡をUEFAに提出していたという。これは、FIFAがルビアレス会長の資格一時停止を発表する前のことだったそう。

RFEFの事務局長は上司であるルビアレスを救うためにUEFAに対して政府を脅す手段に出たとのこと。事務局長はルビアレスへの強硬措置を求めたスペイン政府を批判している。

サッカーへの政治介入は認められてないため、この訴えの如何で、スペインのチームがUEFAコンペティションから除外される可能性もあるという。

一方、『EFE』などによれば、ルビアレス会長の母親は、今回の騒動に抗議してハンガーストライキを始めたとのこと。

母親は姉妹とともに司祭が去った後の教会に閉じこもり、「息子にふさわしくない非人間的で血なまぐさい狩りが行われている」と抗議。事態の解決策が見つかるまで、ハンガーストライキをすると宣言したそう。

また、母親はエルモソに対して真実を話すこと、最初に語った言葉を維持することを求めた。

「画像でも示されているように相互に合意があり、性的虐待ではない」としつつ、「なぜ息子に八つ当たりするのか」、「この話の背後に何があるのか」を疑問に思うと訴えたそう。

母親は持病を抱えているようで、親戚が水と薬を持ってきたほか、健康状態を確認するために医師も同行したとのこと。

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当初、エルモソは会長を擁護するような発言をRFEFを通じて出したが、実際には彼女はその発言をしておらず、RFEFが捏造したという報道もある。

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