・ヘディングの強さ
上田はそれほど大柄ではない。(182cmというデータよりも小さく見えるものの)身長的にはそれほど悪くないが、体格はかなりスリムだ。
それでも、ヘディングでの積極性は際立っている。47.5%という空中戦勝率自体は高くないが、2022-23シーズンのベルギーリーグで上田よりも多く空中戦に関与した選手はいないのだ。
これはFWへのロングボールを選択することが多いセルクルのプレースタイルが非常にダイレクトであることの影響でもある。ただ、この日本人が空中戦に非常に熱心であることも示している。
・プレッシングへの熱意(ファイナルサードでボールを奪った回数27回)
フェイエを率いるアルネ・スロット監督のチームでストライカーとして成功したいなら、プレッシングには確信を持って参加しなければならない。
その点でフェイエが上田を獲得するのは理に適っている。昨季のベルギーリーグでファイナルサードでのボールを奪った回数が彼よりも多いセンターフォワードは3人しかいないのだ。
セルクルは激しくプレッシングを仕掛けるチームではない。単に上田が高いインテンシティで何度も何度も追いかけることを厭わないというだけである。これはスロットが好む特徴だ。
ただ、上田には疑問点も挙げられる。例えば、フットワークはまだ非常に限られているし、ボールキープ力もサンティアゴ・ヒメネスのレベルには到底及ばない。
とはいえ、ベルギーでの素晴らしいスタッツを考えれば、上田の獲得に大金がかかるのは理解できる。
上田が記録した攻守にわたるスタッツはハイレベルであり、クラブ史上最高額で獲得する価値はあると見ているようだ。
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なお、ヒメネスはアルゼンチン生まれのメキシコ代表FWで、昨シーズンはフェイエでの全コンペティションで23ゴールを決めている。
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