無くなっている「あるもの」とは、袖の3本線。いわゆるスリーストライプスだ。市販品では袖口までしっかりと伸びていたが、選手用は肩で止まっている。

もっとも、これは事前に予想されていた相違点。FIFAやUEFAの公式戦で着用するユニフォームには、スリーブバッジを付けるためのフリーゾーン(バッジスペース)が必要となるからだ。

この画像はルーマニア代表の2008モデル。レプリカユニ(左)では袖口まである3本線が、EURO2008での選手用だとバッジスペース確保のために途中で止まっている。

EURO2008の予選段階ではバッジスペース無しでも問題視されなかったが、本大会から規則として決まったようだ。これは現在も続いている。

このような理由から125周年記念ユニの3本線を見たマニアな方は、“そのまま”だとネーションズリーグ準決勝では使えないと確信していただろう。

一部ではこの相違点について「修正」という表現を使っているようだが、これは修正でも何でもない。adidasもFIGCも袖口まで伸びた3本線では“問題あり”と認識し、選手用の別バージョンを当然のように準備していだろう。

では、なぜ結果的に2種類が存在することになったのか。市販品も初めから選手用と同じデザインにすればよかったはずだ。

これは推測でしかないが、当初はネーションズリーグなどUEFAのコンペティションでの着用を想定していなかったのかもしれない。

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とはいえデザイン的にはしっかりと伸びた3本線の方が美しく、市販品としてはこれで大正解だった125周年記念ユニフォーム。

今この瞬間に欲しくなって注文しようとしても、残念ながらそれは不可能だ。

たったの2,023着という超限定販売品は、当然のごとくあっさりと完売に。FIGCの公式ストアではこのように無慈悲で冷淡なSOLD OUT画像が表示され、もはや商品販売ページに入ることすら出来ない状態となっている。

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