三笘薫は「盗めるものがある」
――ポジションが重なる三苫薫選手のことはどのようにご覧になっていますか。
今日本でトップレベルの選手だと思いますし、プレミアリーグで日本人が1年目からあれだけ爆発的に活躍するというのはすごい。見ていて面白い選手だなと思います。僕とはちょっと違うタイプですけど、見て盗めるものもあると思いますね。「すごい」の一言です。
――今季のビーレフェルトではインサイドハーフでも頻繁に起用されていましたよね。
攻撃面ではどこでもできるという自負がありますし、監督からもゲームの組み立てやそこからの推進力を認めてもらっています。
3トップで出た時はよりゴールに近いプレーが求められますし、インサイドハーフだったりボランチで出る時は開いているスペース見つけてゲームを作ったり…というのが、ドイツに行ってからの僕の新しい持ち味です。サッカーの幅は広がっているので、そういう意味では複数のポジションで使われることは多かったと思います。
2年前からブンデスリーガ1部で試合に出ましたが、足りない部分は自分の中で強く感じていました。2部でも強度はあまり変わらないですし、その前の年で足りなかった部分を成長させたいなと。そこが今年1年うまくいったので、来年を楽しみにしてほしいです。
――言える範囲で構いませんので、来季の去就についてどのように考えているか教えてください。
チーム自体がまだ厳しい状況にあるので、僕自身そこに最後まで絡めなかった悔しさもあります。来年以降どうなるかわからないですけど、やっぱり「大きいところでやりたい」と いう気持ちはずっとあるので、そういう意味でもステップアップできるのであればしたいと思っています。
この日、アルミニア・ビーレフェルトは残留プレーオフの1stレグを戦い0-4と大敗。さらに7日の2ndレグでも1-2と敗れ、3部リーグへの降格が決定してしまった。
「ステップアップできるのであればしたい」という奥川雅也には、1.FCケルンが関心を抱いている…という報道も。個人としては1部でも通用することは証明していることを考えれば、多くのオファーが舞い込んできてもおかしくない状況だ。
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果たして来季奥川雅也はどこで活躍することになるのだろうか。様々なポジションをこなす応用力を身に着けた彼の大ブレイク、そして日本代表への復帰に期待したい。