5月21日に行われた天皇杯1回戦、レイラック滋賀FC対アスルクラロ沼津の試合は2-1という結果で終了した。
アスルクラロ沼津はこのところ愛媛FC、ガイナーレ鳥取を相手に1分1敗。しかもどちらも試合終了間際に失点してしまい、ギリギリのところで持ちこたえられずに勝ち点を落としている。
静岡県代表として臨む天皇杯1回戦では、一つ下のカテゴリとなるJFLのレイラック滋賀FCが相手。今後のことを考えても勝利で流れを変えたい状況だった。
しかし前半はなかなかペースを握ることができず、ボールを持ってパスを回してもシュートに持ち込めない状況に。
より攻勢を強めた後半13分にはクロスからブラウンノア賢信がヘディングを決めて先制点を奪うも、その後カウンターからレイラック滋賀FCに同点ゴールを許し、延長戦に持ち込まれてしまう。
さらに延長後半のアディショナルタイムにもカウンターからのロングパスでサイドのスペースを狙われ、レイラック滋賀FCの平尾壮に決勝ゴールを許した。
記者会見に出席したアスルクラロ沼津の中山雅史監督は、この試合の内容について「攻守に渡って甘さが出た」と表現していた。
中山雅史(アスルクラロ沼津監督)
「攻守に渡って甘さが出てしまった。決めるべきところを決めず、相手にカウンターを許して失点する。この負けを受け止めて、『こんなものなんだ』という戒めにしなければいけない。
最後の失点の時も、こちらが一人怪我でピッチから離れていたのに攻めていた。その判断は正しかったのかどうか。シュートで終わるべきだったのではないか。そういう細部にこだわらないといけない。
(試合終了間際の失点が多いが、その対処は?)それについては辛抱強く戦わないといけないと思っています。集中力もそうですが、失点をする前のプレー、さらにその前のプレーはどうだったか。
プレーの起点の部分にもっとこだわらないといけない。失点ならばパスはどうだったか、マークはどうだったか、その前のプレスはどうだったか。色々なものを遡って見ていきながら、守りきれるようなチームにしていきたい」
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失点のシュートの場面だけではなく、その前のプレー、さらにその起点のところへのこだわりが足りない…と話した中山雅史監督。終了間際の失点が続く現状に「チームとしての甘さ」を感じているようだ。