2002-03シーズンにアーセナルと激しい優勝争いを繰り広げ、最終的にマンチェスター・ユナイテッドで優勝を勝ち取ったリオ・ファーディナンド。
彼が語ったのは2003年2月に敵地でボルトン・ワンダラーズを相手に引き分けてしまったときのエピソード。マンチェスター・ユナイテッドはそのあと10試合で9勝をあげ、最終的に5ポイントの差をつけて優勝した。
リオ・ファーディナンドは、そのボルトン戦のあとにはクラブのベテランたちからリーダーシップを感じる声がかかったと語ったようだ。
リオ・ファーディナンド
「私が初めてリーグ優勝を経験したとき、アウェイのボルトン・ワンダラーズ戦で引き分けてしまった。そして争っていたアーセナルが勝利を収めた。
私はドレッシングルームで落ち込んで、もう終わってしまったと考えていた。とても落ち込んでいた。肩を落として座り込んでしまったんだ。
そしてシャワーを浴びたあと、ロイ・キーンとギャリー・ネヴィルがこう言ったのを覚えているんだ。
『良いね、素晴らしいポイントだ。なんという1ポイントなんだ。なかなか来られるような立場じゃないぞ、もう一度やっていこうぜ。いい1ポイントだ』
そして、私の雰囲気はすべてが変わった。ボディランゲージもね。すべてが変化したんだ。
ウェストハム・ユナイテッド戦、サウサンプトン戦、リヴァプール戦、そのあとにアーセナルのドレッシングルームでそのような激励をしていた人はいたのだろうか?
あのドレッシングルームにだ。あの若いチーム、若い選手たち、タイトルに関わったことがない経験の浅い選手たちのなかに、そんな態度でいられる者がいたのだろうか。
誰かが言ったのだろうか。『いいか、アンフィールドでの2-2は我々にとって大きな結果だぞ。彼らはこの3~4年どんなチームだったか。すごい相手なんだぞ?』と。
『リヴァプールは愚かなチームではなく、この数年大きな成功を収めてきたチームだ。だから頭を上げろ、そしてもう一度戦うんだ』と」
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アーセナルは監督も含めて若いチームであるため、少し躓いてしまったときに全体を奮起させるリーダーシップがなかったのではないか…と指摘しているようだ。