そのマンチェスター・シティで指揮を執っているのがジョゼップ・グアルディオラ監督。バルセロナを率いて以来長年にわたって世界最高のコーチとして常に成績を残し続けている数少ない人物だ。
彼の指導の特徴とは何なのか。『France Football』のインタビューに答えていたベルナルド・シウヴァは、選手のスタイルを変化させる力がすごいと明かしていた。
ベルナルド・シウヴァ
「彼は僕の試合に対する見方を本当に変えてくれた。
最初は難しかったが、1~2シーズン経験するとグアルディオラが望んでいるものを手にすることができるよ。基礎的なものがそこにある。
グアルディオラと1シーズン以上一緒に過ごした選手であれば誰でも理解することができると思うよ。
時には、彼はトレーニングにやってきて落ち着いた姿を見せる。そして我々と一緒にトレーニングをする。
あるときには、彼は姿を見せるやいなや我々を殺しにかかってくる。『疲れているのか?私は気にしない、ハードワークしろ、走り続けろ』とね。
彼は多くのものを我々に要求する。試合の中だけでなく、練習の中でもね。誰もが集中しなければならず、もしそこで100%を出せなければ試合でプレーすることはない。
最も難しいのは、彼がとても細かく物事を説明してくることだよ。つまり、自分のプレースタイルへのアプローチが変わってくる。
モナコにいた頃は、僕はもっとドリブラーのようなスタイルを持っていた。レスター・シティの頃のリヤド・マフレズもそうだったと思うよ。
しかし僕たちはみんな、もっとシンプルな方法でプレーするようになった。ドリブルやシュートのやり方を知る必要があるのは明らかだが、グアルディオラが求める最も重要なことは『シンプルな方法でプレーすること』なんだ。
彼の下でプレーする時間が欲しいのであれば、シンプルな方法でプレーできる必要があるんだ。ワンタッチで、そしてツータッチでね。
誰もがチームのためにプレーしなければならない。そうでなければプレーしていないということなんだ」
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グアルディオラ監督については戦術的なプレースタイルがよく話題に上がるが、練習で100%を出すことやシンプルなプレーをすることこそがベースになっているという。また、とにかく物事を細かく説明してくるために自分のスタイルへの考え方が変わるとか。
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