決戦で有言実行の先制弾

準決勝の数日前に松尾と話す機会があった。「ここ(準決勝)で結果を出したい」と静かに闘志を燃やす。多くは語らなかったが、胸に秘めた決意はこちらにも伝わってきた。そして赤き背番号11は決戦で有言実行した。

前半11分にペナルティーエリアに切り込んだDF酒井宏樹のクロスに松尾はダイレクトで先制弾をゴールへ押し込んだ。その後浦和と全北は壮絶な熱戦を繰り広げ、PK戦の末に2-2(PK5-3)で浦和は決勝へと駒を進めた。

ACLの活躍もあり、今年1月に松尾はベルギー1部ウェステルローからオファーを受けた。待望の欧州移籍を実現し、現在はベルギーで存在感を出し始めている。

そんな松尾にある頼みごとをした。Qoly編集部からACL決勝前に松尾のコメントを取ってほしいと依頼を受けたからだ。

私は意図を松尾に伝えると、彼は頼みごとを快諾してくれた。以前松尾は「浦和が僕を育ててくれました」と口にしていた。その思いが込められたコメントに多くのサポーターは胸を打たれただろう。(松尾の独占コメント記事)

そして彼は引用リツイートで「We are REDS」と発した。離れていても、共に戦う意志を示した。

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この決戦に松尾は出場できないが、それでも12人目の選手として闘志は埼スタに残している。3度目のアジア制覇をかけた決戦、試合後に勝利の凱歌「WE ARE DIAMONDS」をベルギーにまで響かせてほしい。

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