イブラヒム・アフェライ (モロッコ/オランダ代表)

アフェライに「消えた」というは失礼かもしれないが、その期待の大きさを考えれば残念に思う人も多いだろう。

PSV時代の2004年に17歳という若さでデビューし、2005年に19歳にしてオランダ代表に初招集された。

「PSVで一緒にプレーしたなかで最高だったのは、絶対的にイビ(アフェライの愛称)だ。全ての練習でスターだったし、常に居残り練習もしていたよ。彼は断トツで最高だったね」と語るのは元同僚のオラ・トイヴォネン。

国内で圧倒的な実績を残し、2010-11シーズン途中に満を持してバルセロナへ移籍する。しかし当時世界最高だったチームにフィットできず、キャリアは急下降した。

そして2020年、34歳にして引退。「僕が望んでいたことは起きなかった。だけど今は幸せだ。遅かれ早かれこの時が来るのは分かっていた。それは美しいものだった」と振り返っている。