トルコとシリアでは大規模な地震の影響で4万人以上が亡くなる甚大な被害が出ている。

そうしたなか、トルコのトラブゾンスポルは17日にバーゼルとのUEFAカンファレンスリーグを戦った。黒海沿岸のトラブゾンは震源地から700キロほど離れている。

ガラタサライやベシクタシュ、フェネルバフチェなどトルコの各チームはこの試合の応援に駆けつけてくれるように訴えていた。試合の収益は被災者支援に寄付されるためだ。

トラブゾンスポルも「バーゼルとの試合では、色やエンブレムに関係なく、あらゆる人が集まってくれることを期待しています。スタンドで一緒に立ち上がろう」と呼びかけた。

実際、この試合はトルコの各チームからファンたちが応援にかけつけたようだ。

また、トラブゾンスポルのファンたちがスタンドに掲げた巨大バナーも話題になっている。

赤ちゃんを救い出す救急隊員と災害救助犬、そして、トルコ国旗…。

よく見ると、救助隊員のヘルメットには日本を始めとして災害救助に尽力した各国の国旗が入っている。また、腕にはサンキューの文字も。現地でもこの光景は感動的だと話題になっているようだ。

そんな一戦はデンマーク人DFイェンス・ラーセンのゴールでトラブゾンスポルが1-0で勝利している。

ステファノ・デンスウィル(トラブゾンスポルDF)

「僕らは人々が求めていることをやった。特に1週間半前に起きたことは誰もが知っているから。

この国やシリアのためにこの試合をプレーしたかった。これはサッカーよりも大切なものだし、それを示したかったんだ」

ドグジャン・ハスポラト(トラブゾンスポルMF)

「この試合は国のために戦ったし、僕らはいいプレーができた。

今は同じ気持ちで2ndレグを戦わなければならない。もしベスト16に進出できれば、国にとってもクラブにとってもいいことだ」

アブドゥラフ・アブジュ(トラブゾンスポル監督)

「サッカーには、人を癒し、団結させる力がある。今夜、この試合ができて本当によかった。

今日はトルコの全クラブが応援してくれたし、国民全員が応援の気持ちを示してくれた。感動的だ」

ヘイコ・フォーゲル(バーゼル監督)

「とてもエモーショナルな夜だった。このような時には、サッカーは最も重要なことではない。トルコの人達に敬意を示したかったし、彼らの幸運を願っている」

ヴァウター・ブルハー(バーゼルMF)

「本当に特別な試合だった、特にここの人々にとっては。自分たちは横断幕を持ってピッチに出たが、鳥肌が立ったし、この国とシリアで何が起こったのかを実感した。この試合をプレーのはとても特別なことだった」

試合に敗れたバーゼルも在スイスのトルコ大使館を通じて支援物資を寄付しており、大使館から感謝のメッセージが送られている。

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スイスでの2ndレグは24日に行われる予定だ。

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