昨年5月にスタッド・ドゥ・フランスで行われたリヴァプール対レアル・マドリーのUEFAチャンピオンズリーグ決勝。
入場をめぐる大規模なトラブルが発生し、スタジアムに入れないファンが催涙ガスを浴びるなどしたうえ、キックオフが36分も遅れることになった。
UEFAはこの件の独立報告書を昨年11月に発表する意向だったものの、それは先延ばしにされていた。その報告書が現地火曜に発表される予定になったが、月曜の段階でメディアがその内容を報道。
そうしたなか、リヴァプールは遺憾を表明する声明を発表した。
「フットボールサポーターの命や将来の安全にとって重要な報告書がこのような形で流出して公表されたことに非常に失望している。
独立委員会が8ヶ月以上かけて作成した報告書の内容をサポーターの皆さんに適切に公表することは当然のことだ。
我々は報告書のコピーを受け取り、それを完全に精査してから、これ以上のコメントを出す」
リヴァプールは自分たちが報告書を受け取る前にメディアにリークされたことに対して不満を露わにしていたようだ。結局、報告書は火曜ではなく月曜に発表されることになった(リヴァプール対エヴァートン戦の1時間前)。
報告書では、大惨事寸前だった混乱における第一の責任はUEFAにあると指摘。当初、UEFAとフランス当局は大規模なチケット詐欺を非難していたが、報告書ではそれを裏付ける証拠はないとしている。
これを受けてUEFAの事務局長は謝罪。「UEFAを代表して、クラブシーズンの頂点を祝うべきだったイベントで被害を受けたすべての人に、もう一度心から謝罪したい。特にリヴァプールのサポーターの方々に謝罪したい。キックオフの遅れにつながったと不当に非難することになった試合前や試合中に発表されたメッセージについて」と述べた。