29日、今季からJ3リーグを戦う奈良クラブが新しい練習場「ナラディーア」の公開イベントを行った。

奈良県の西部にある生駒郡三郷町に建設された奈良クラブの新しい拠点。食堂や風呂なども備えたクラブハウスにユース寮と合宿場を内包し、人工芝のピッチが2面、フットサル場が1面設置されている。

29日11時から始まったオープニングセレモニーでは、奈良クラブの代表取締役社長を務めている濱田満氏をはじめ、奈良県副知事の土屋直毅氏、奈良市長の仲川げん氏、奈良県サッカー協会の堀井巌副会長らによる挨拶が行われた。

そしてセレモニーとクラブハウス見学会が行われた後は、奈良クラブのトップチームと天理大学のトレーニングマッチが開催。抽選で選ばれたサポーターも招待され、素晴らしい雰囲気の中で「こけら落とし」となった。

また、その試合自体も奈良クラブが5-0と非常に良い形で勝利を収め、初のJリーグ挑戦に希望を持たせる90分となっている。

試合後には、静岡学園高校で年代最高のドリブラーと評価された髙橋隆大(ガンバ大阪からの期限付き移籍)、キャプテンの小谷祐喜、そして昨年から留任となったフリアン監督の囲み取材が行われた。

この試合で後半から左サイドで出場したのが、今季奈良クラブで注目される髙橋隆大。静岡学園高校で大活躍を見せ、今年ガンバ大阪への加入が決定。そしてプロ1年目は奈良クラブに期限付き移籍することになった。

最終的にはファウルになったものの、あと一歩でアシストという場面も創出。試合を通して見事なスピードとフィジカル、さらに切り替えの速さも見せた髙橋は、会見で以下のように話していた。

髙橋隆大

「今日初めて試合をして、改めてサッカーは楽しいなと感じました。このプロの舞台でも自分の良さをどんどん出していかないといけないと思います。ゴールとアシストを量産して、チームの勝利に貢献できる選手になりたいです。

(今日は左サイドでしたが?)いや、右がやりたいですね(笑)。ただ「試しながら」という指示がありましたし、もともと右利きなので慣れれば問題ないと思います。

両方できるに越したことはないので、毎日一歩ずつ成長していきたいですね。

(チャンスメイクの場面は?)あれはアシストだったと思いますよ、あれはファウルじゃないかなと(笑)。

初めての試合でアシストがしたかったんですけど、でもあそこに入ってくれる素晴らしいFWがいると自分の中で認識できました。

それを生かしながら自分でも行く。そういう判断を持って、そのようなプレーをしていきたいと思います」

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なお、奈良クラブの濵田社長は「2月9日からナラディーアでの練習見学をスタートさせる予定だ」と発表。新しいチームの拠点として、サポーターを巻き込んで大きな盛り上がりを見せそうだ。

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