29日、今季からJ3リーグで戦う奈良クラブが新しい練習場「ナラディーア」の公開イベントを行った。

奈良県の西部にある生駒郡三郷町に建設された奈良クラブの新しい拠点。食堂や風呂なども備えたクラブハウスにユース寮と合宿場を内包し、人工芝のピッチが2面、フットサル場が1面設置されている。

29日11時から始まったオープニングセレモニーでは、奈良クラブの代表取締役社長を務めている濱田満氏をはじめ、奈良県副知事の土屋直毅氏、奈良市長の 仲川げん氏、奈良県サッカー協会の堀井巌副会長らによる挨拶が行われた。

そしてセレモニー終了後には関係者やサポーター、報道陣向けにナラディーアのクラブハウス内部が公開された。

ナラディーアのクラブハウスは1階がトップチームのドレッシングルーム、ミーティングルーム、風呂、食堂などとなっており、2階はユースの寮と合宿上になっている作りだ。

そして、それらの各部屋にはそれぞれスペインの地名、スペイン語のサッカー用語、名所、そしてバルセロナの名選手の名前が付けられている。

トップチームとユースがともに長い時間を過ごす作りと、遊び心があるネーミング。その理由はなんなのか、代表取締役社長の濱田満氏は以下のように話していた。

濱田満

「子供たちは『食堂行けよ』といわれるよりも、『カンプノウへ行けよ』と言われたほうがテンションが上がる。

僕がバルセロナで見て学んできたものなんですが、練習でも彼らはグループ分けで『ビブスなし、ビブスあり組』とは言わないんです。

『オレはクライフチームだ』『こちらはメッシチームだ』と。ちょっとしたことなんですけど、遊び心と、選手たちの気持ちが高まるような取り組みです。

ユースの選手が生活する部屋では、朝起きた瞬間にトップチームの練習が見えるんです。このスピード感でやらなければならないとか、そのような肌感覚が日常になる。

それが自分のレベルを上げるモチベーションになる。日常をトップチームに近づけられる。

一階にはトップチームの選手たちがいますし、ここに住んでいれば毎日会います。見れば体つきも考え方も違うことがわかります。

食事も『こういう取り方をしなければならないのか』と意識が変わってきます。それがクラブの成長につながっていくと思います」

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そして、このナラディーアの内覧会が終わったあとは奈良クラブのトップチームが天理大学とのトレーニングマッチを行った。その後のインタビューについてはまた次の記事でお送りする予定だ。

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