29日、今季からJ3リーグで戦う奈良クラブが新しい練習場「ナラディーア」の公開イベントを行った。

奈良県の西部にある生駒郡三郷町に建設された奈良クラブの新しい拠点。食堂や風呂なども備えたクラブハウスにユース寮と合宿場を内包し、人工芝のピッチが2面、フットサル場が1面設置されている。

29日11時から始まったオープニングセレモニーでは、奈良クラブの代表取締役社長を務めている濱田満氏をはじめ、奈良県副知事の土屋直毅氏、奈良市長の 仲川げん氏、奈良県サッカー協会の堀井巖副会長らによる挨拶が行われた。

濱田満

「2月に私が就任してから、1年未満でグラウンドを作りたいという話をずっとさせていただいていました。そして奈良県から『奈良学園大学が移転するので、三郷町のグラウンドが空く』と伺ってから、まさかこんなに早く完成するとは思っていませんでした。

本当にたくさんの人の協力があって、完成に漕ぎ着けることができました。まず今回ご尽力いただいた件の皆さん、三郷町の皆さん、奈良学園大学の皆さん、大和ハウスの皆さん、大和信用金庫の皆さん、奈良県サッカー協会の皆さん、その他にも応援してくださる方がたくさんいました。本当にありがとうございます。」

そして、この拠点の名前となった「ナラディーア」は公募によって決められたもので、考案者の表彰が行われた。

なんとこの名前を考えたのは長崎県にお住まいの方だそう。意味は奈良のシンボルである「鹿(DEER)」と、「DEAR」をかけた語呂合わせ。「ベタ」だとのことだが、非常に覚えやすく印象に残るものとなっている。ちなみにスペルはDEERのほうだ。

さらにその後、ナラディーアの新たなシンボルとなるエンブレムやロゴのデザインも発表に。これも公募で決まったもので、考案者の方が表彰を受けていた。鹿とサッカーボールを組み合わせた意匠となっており、さらに鹿の背に書かれている12個の点はスタメン11名とサポーターを表しているとか。

最後はスポンサーボードの前でテープカット、そして奈良クラブのキャプテンを務めている小谷選手による挨拶が行われ、セレモニーは終了となった。

このあとはメディアや関係者にナラディーアの内部を紹介するツアー、そして招待されたサポーターを新しい観客席に迎え、奈良クラブ対天理大学のトレーニングマッチも行われた。

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その模様や選手のインタビューなどはまた次回の記事でご紹介する予定だ。

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