かつてイラン代表で活躍した名選手アリ・カリミが、同国の司法当局によって起訴されてしまったようだ。

イランでは先日から大きな抗議活動が行われており、国家当局がその対応に追われている状況にある。

イスラム教国であるイランでは女性にヒジャブ(髪の毛を隠すスカーフ)の着用が義務付けられているが、先月13日にマフサ・アミニという22歳の女性がそれに違反したとしてテヘランで逮捕された。

そして彼女は警察署の中で意識を失って死亡したと伝えられたが、その原因が警官による暴行であったのではないかと疑われている。

それを受けてイランの各地で抗議デモが発生し、インターネット上でも多くの声が上がった。そして治安部隊や警察がその鎮圧を行ったことで死亡者や負傷者が発生しており、対立がますます激しくなっている。

先日は元イラン代表DFフサイン・マヒニが反対運動に関与したとして逮捕されていたが、今回さらにあのアリ・カリミも起訴されたことが明らかになったという。

『L'Equipe』によれば、カリミは「抗議の暴動を指揮して火に油を注いだ」そして「そのためにイランの若者を死亡させた」と訴えられているとのこと。

かつてバイエルン・ミュンヘンでもプレーしたことで知られるアリ・カリミは、「魔術師」の愛称でも知られた名ドリブラー。

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このところはイランを離れてUAEで生活しているためにまだ身柄は拘束されていないようだが、この騒動によって国から敵視される存在になってしまったようだ。

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