当シリーズは、これまで夜にお届けしていましたが、今季からバイエルンの一員となる宇佐美貴史が背番号8を身につける可能性が浮上したこともあり、臨時配信いたします。
さて、「バイエルンの背番号8」ですが、ご覧の通り各国の代表選手がずらり。まずは、90年代半ばに登場するのは、ドイツ代表としても活躍したトーマス・シュトルンツ。シュトルンツと言えば、そのプレーもさることながら、妻がチームメイトのエッフェンベルクと不倫関係に陥って離婚するなど、ピッチ外でも度々メディアを賑わせましたね。そして、彼の引退後に背番号を継承したのがニコ・コヴァチ。クロアチアの伝説的な守備的MFで、現在はレッドブル・ザルツブルクのコーチとして活動しています。その後は、「空き番号」期間を挟み、今季からMLSに参加するトルステン・フリングスへ移り、イランの天才MFアリ・カリミをまたぎ、記憶に新しいハミト・アルトゥントップとリレーしてきました。
しかし、一部のメディアは「出世番号」とも称したようですが、「16試合以上に出場すれば、必ずゴールを記録する」という嬉しいデータもある一方で、実は、「バイエルンの背番号8」はレギュラー定着が難しい背番号と言えます。ここ15シーズンの間で見ると、先発に定着して活躍したのは、フリングス(1シーズン)、シュトルンツ(2シーズン)のみ。アルトゥントップもまずまずの成績を上げましたが、長期間に及んで、リベリ、ロッベンの控えという位置付けに甘んじていたのは周知の通りでしょう。
曰くつきの背番号8の歴史を踏襲するのか、はたまた、新たな歴史を刻むのか。日本のサッカー界を担う若武者の活躍に期待しましょう。
シーズン | Number 8 | リーグ戦成績 |
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2010-2011 | ハミト・アルトゥントップ (トルコ) | 14試合2ゴール |
2009-2010 | ハミト・アルトゥントップ (トルコ) | 15試合0ゴール |
2008-2009 | ハミト・アルトゥントップ (トルコ) | 11試合2ゴール |
2007-2008 | ハミト・アルトゥントップ (トルコ) | 23試合3ゴール |
2006-2007 | アリ・カリミ(イラン) | 13試合1ゴール |
2005-2006 | アリ・カリミ(イラン) | 20試合2ゴール |
2004-2005 | トルステン・フリングス(ドイツ) | 29試合3ゴール |
2003-2004 | 不在 | - |
2002-2003 | ニコ・コヴァチ (クロアチア) | 18試合1ゴール |
2001-2002 | ニコ・コヴァチ (クロアチア) | 16試合2ゴール |
2000-2001 | トーマス・シュトルンツ(ドイツ) | 5試合0ゴール |
1999-2000 | トーマス・シュトルンツ(ドイツ) | 9試合0ゴール |
1998-1999 | トーマス・シュトルンツ(ドイツ) | 24試合4ゴール |
1997-1998 | トーマス・シュトルンツ(ドイツ) | 16試合3ゴール |
1996-1997 | トーマス・シュトルンツ(ドイツ) | 19試合1ゴール |
1995-1996 | トーマス・シュトルンツ(ドイツ) | 24試合4ゴール |
(筆:Qoly編集部 T)