トリコロールに課されたミッション

鹿島との天王山を制し、3年ぶりのリーグ制覇へ大きく前進した横浜FMが、優勝候補の筆頭であるのは間違いない。

スタメンを固定せず、巧みなターンオーバーで充実の戦力を活かしながら競争力を高めるマスカット監督の存在は大きく、体力を消耗する夏場の戦いにおいても、ダメージを最小限に抑えながら戦い抜けそうだ。

リーグ優勝を引き寄せる意味で重要な意味合いを持つのが、次節の川崎フロンターレ戦だ。緻密なポゼッションスタイルでリーグ2連覇中の川崎は、近年のJ1を引っ張ってきたライバル。優勝争いの側面からも、“神奈川ダービー”の側面からも負けられない試合となる。

しかし、川崎はトップチーム関係者複数名が新型コロナの陽性判定を受けており、直近の第23節・浦和レッズ戦はベンチ入りメンバー5名(うちGKが3名)という大変厳しい状況で戦った。

次節が万全な状態で開催されるか見通しが難しいが、攻撃の軸である家長昭博は封じなければならない敵方のキーマン。横浜FMはサイドバックが高い位置を取るのが特徴のため、家長と対面することが予想される永戸は、いつも以上に守備に気を遣いながらのプレーとなりそうだ。

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イレギュラーな状況での対戦が予想される“神奈川ダービー”で勝ち点をゲットし、2試合消化が少ない川崎との差を少しでも広げる。それがトリコロールに課されたミッションである。

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