今週もお届けする「原一樹のフットボール研究所」。FMおとくにで水曜日20:30~20:58に放送しているラジオ番組「フットボールラウンジ」との連動企画です。

清水エスパルス、浦和レッズ、京都サンガ、ギラヴァンツ北九州、カマタマーレ讃岐、ロアッソ熊本、そしておこしやす京都でプレーし、昨年限りで現役を引退された原一樹さんがラジオに出演。

現在は京都に本拠地を置いて活動している原一樹さんが、毎週の京都サンガFCの試合をレビューして「MY MVP」を選出するレギュラーコーナーです。

Qolyではその抜粋版をご紹介。今回は北海道コンサドーレ札幌戦、そして柏レイソル戦の「MY MVP」の評を!

――原さん、それでは今回の2試合のMY MVPを。まずは札幌戦からお願いできますか?

ちょっと早い時間に失点をしてしまって…失礼になるかもしれないですが、入りはあまり良くありませんでした。「ピリピリ感が足りないかな」という試合ではあったと思います。

ただ、福岡慎平選手のゴールから、中野桂太選手が追加点、さらにマルティノス選手の3点目が入っていきました。今のサンガらしく諦めない試合でしたね。0-2になってからもまだまだ走り続けたという点では、最終的にとてもいいゲームだったなと感じています。

その中でも輝いていたといえるのは福岡選手ですね。あのゴールがなければ間違いなくチームに勢いはつきませんでした。2点ビハインドの時間帯、しかも失点して4分後のゴールでした。本当に気持ちの入った得点でしたし、足をしっかり振り抜いて狙っていましたね。

【動画】ゴール冗談に叩き込んだ福岡慎平の強烈シュート

それから一気にサンガのペースになったと思います。しかも、非常に走っていましたしね。その中で前半での交代となってはいますが、彼のゴールがなければ逆転には至らなかったかなと。

後半から入ってきたマルティノス選手もゴールでMVP級の活躍だと思うんですけれども、福岡選手の1点は前半のチームに大きな勇気を与えるものでした。

というところで、福岡慎平選手をMVPにしたいなと思います。

――あまりこのラジオでも話に出してきませんでしたけれども、福岡慎平選手の貢献度は高いですよね。

走力だけではなく、ボールを収めるという点、しっかりパスを繋ぐという部分に関しても、とても高い技術を発揮しています。やはりサンガの「10番」ですから、そのプレッシャーがある中で楽しく生き生きとやっているから成長しています。

曺監督のサッカーを楽しみながら、さらに去年よりも得点という数字にこだわっているように見えます。それが結果にも繋がっていますね。

――柏戦のMVPは?

僕はフォワードが大好きなので(笑)、3戦連続ゴールのピーター・ウタカ選手を選びたいところではあるんですけれども。さらに荻原拓也選手もとても良かったですし…皆、本当に良かったんですよ。

ただ、特に荻原選手のゴールに現れていますが、GKから麻田選手がしっかりと繋いで、ビルドアップして…というプレーが目立ちました。そこでやはり、武田将平選手がポイントになっているということを強く感じています。ですので、MVPは武田選手ですね。

もちろん守備もいいですし、走力も素晴らしいことは間違いないです。それに加えて、ボールを収めるというところに関しても「トリッキー」ですし、それを正確に繋いでいますね。彼のプレーはこの試合で特に目立っていたなと感じましたね。

――武田選手の「トリッキーさ」とは?

俗な言葉でいえば「エロい」といいますか(笑)。皆さんが予想するところじゃない場所にパスをする優しさ、そしてさらにすぐボールを受けに行く。本当に献身的で、味方への優しさが溢れているようなパスをすごく出しているんですよね。

そのような選手は「頑張れない」とか、「テクニックがあるけど戦えない」こともあるんですが、武田選手は違います。非常に戦えますよね。

さらに、自分が取られた場面以外でも、チームのために献身的に走っていて、攻撃ではボールを収めながら時間を作れる。バランスを取るための時間を作る…というところでも、非常に輝いているなと感じています!

――それでは原さんの次の活動を教えてください!

5月5日の「子供の日」なんですけれども、神奈川県リーグを戦っている「はやぶさイレブン」さんの設立10周年のイベントに参加します。

レジェンドチームの選手として出場させてもらえるということで、まるで自分の引退試合のような(笑)。大きな意味がある11人の試合なので、僕自身も楽しみです。自分がプレイヤーとして輝ける最後の場なのかなと思いますし、なかなか訪れる機会ではないものを与えていただいたので、一生懸命頑張ります。たくさんのサポーターの方々に見ていただけたらと思います。本当ゴール取りたいなと思っているので!そのためにトレーニングして臨みます。

――おこしやす京都ACで同僚だった平石直人選手もいますね。

はい、先週の試合で直人もゴールを決めていました。いい状態で試合に出ているみたいです。背番号が4なのは違和感がありますが(笑)。

――それ、本当に違和感がありますね(笑)

「原一樹のフットボール研究所」は、毎週水曜日20:30~20:58にFMおとくにで放送している「フットボールラウンジ」でもお届けしています。ラジオでもぜひお楽しみ下さい。

メッセージも募集していますので、質問コーナーで取り上げてほしいトピックがあればぜひ。

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