今週もお届けする「原一樹のフットボール研究所」。FMおとくにで水曜日20:30~20:58に放送しているラジオ番組「フットボールラウンジ」との連動企画です。

清水エスパルス、浦和レッズ、京都サンガ、ギラヴァンツ北九州、カマタマーレ讃岐、ロアッソ熊本、そしておこしやす京都でプレーし、昨年限りで現役を引退された原一樹さんに毎週お話を伺います!

現在は京都に本拠地を置いて活動している原一樹さんが、毎週の京都サンガFCの試合をレビューし、「MY MVP」を選出する連載コーナーです。

今回は、京都サンガFCの試合が新型コロナウイルスの影響によって中止になってしまったため、「序盤を統括するスペシャル版」をお送りします。

――試合が中止になってしまいましたので、今回は特別企画として「京都サンガの序盤を統括する」企画です。月曜日に39人全員の陰性が確認されて活動再開されましたね。

とても良かったですね。どうすることもできないところですし、全員が無事で健康でいるのが一番ですね。

――休みが突然来るというのは、選手としてはどうなんですか?

選手は逆算して試合に向かっているので、その持って行き方が変わってしまいますね。そのために食事も、毎日の生活の過ごし方も100%決めていますから。

それをプラスと考えて休めると考えるか、あるいはいつもの準備がなくなることで少しコンディションが落ちてしまうか。

また、試合で体力をつけることを考えている選手は少しコンディションを崩される方もいるかもしれません。体は試合がなくなることで楽なんですが、「決まったルーティーン」を選手各自が持っていますから。

ショックなことではあるんですが、仕方ないことでもあるので、その中でもさらにいいパフォーマンスをすることがプロだと思いますね。

友達や仲間たちがプレーしている姿を映像で見ることになると、それでモチベーション上がったり、「悔しい」という思いが生まれるでしょうし、新たな発見が出てくるかなとも思います。

――ここまで京都サンガは、公式戦を7試合戦って2勝3分2敗となっていますね。

J2では常勝軍団として戦って、J1に上がって開幕戦は勝ちました。ただ、そこから「あれあれ…」という試合が続いてしまっているところもあります。ただ失点は少ないですし、得点も多くの試合で取っています。

J2で積み上げたものが、J1でも通用していますね。レフェリングで不運なこともありましたが、チームとしてはスタートからしっかりまとまっていると感じられますね。

スーパーな外国人が入ったり、あからさまにメンバーを変えたというチームではありません。J1で戦うのが初めての選手も多いですし、まだまだここから伸びていくという期待が持てますね。