いよいよ開幕を迎える2022シーズンのJリーグも、例年通り見どころが満載だ。
J1では、川崎フロンターレの3連覇を阻むチームが現れるのか。群雄割拠のJ2では、いったいどのクラブが昇格戦線をリードするのか。柏木陽介、田中順也、宇賀神友弥ら元日本代表選手を多数擁するFC岐阜は、J3で圧倒的な力を見せつけることができるのか。いずれも要注目だ。
そしてワールドカップイヤーでもある新シーズンは、国内組の選手たちにとって重要なアピールの場となる。
そこで今回の当コラムでは、日本代表入りが期待されるプレーヤーを中心に、2022シーズンで注視したい5名をピックアップ。“新戦術のキーマン”から“才能開花中のホープ”まで取り上げたので、最後までご一読頂けると幸いだ。
森重 真人
所属クラブ:FC東京
選出理由:「ベテランCBがポゼッションスタイルのキーマンに」
今年の5月に35歳を迎えるが、対人プレーの強さやセットプレーからの得点力などに衰えの色は見られず、いまだ国内屈指のセンターバックのひとり。今季より指揮を執るアルベル監督から指名される形で、再びキャプテンの重責を担うことになった。
新任のアルベル監督は、最終ラインからの丁寧なビルドアップを基調としたポゼッションスタイルを標榜しており、アルビレックス新潟時代には足元の技術に優れた千葉和彦と舞行龍ジェームズを重用していた。
新天地で指揮官が理想を実現する存在として、パスセンスに定評のある森重はまさにうってつけ。新スタイルのキーマンとなり、攻守両面での働きが大いに期待される。
また、昨年12月には主力として活躍中だった渡辺剛が海外挑戦を決断(ベルギー1部のコルトレイクへ完全移籍)しているだけに、今季は守備の要としての役割もより重くなる。キャプテン、ディフェンスリーダー、ビルドアップの起点として開幕から存在感を発揮できれば、豊富な経験を買われての代表復帰があってもおかしくはない。