カメルーンサッカー連盟の会長となったサミュエル・エトーの発言に対し、エジプト代表監督を務めているカルロス・ケイロスが怒りを見せたようだ。

アフリカネーションズカップ準決勝で開催国カメルーンはエジプトと対戦することが決定。その試合は2月4日に行われる。

それを前に、カメルーン会長のエトーはSNSに公開されたビデオで「これは戦争になる、準備しよう。我々はそうする必要がある。戦争だ!この機会を逃すべきではない」と宣言していた。

ただ、この対戦が行われるオレンベ・スタジアムでは、1月24日の試合のハーフタイムに群衆が殺到する暴動が起こり、8名もの人が亡くなる事故があった。

【動画】スタジアムの周辺で群衆が殺到する場面…38名が負傷、8名が死亡した

『Besoccer』によれば、エジプト代表の監督を務めているカルロス・ケイロス氏は以下のように話し、エトー会長の発言は「レッドカード」と批判したという。

カルロス・ケイロス

「カメルーンの人々に対する非常に悪いメッセージだ。

彼は数日前にカメルーンの人々がスタジアムでの暴動で亡くなったことを忘れているのではないか。

試合前にこのような『戦争宣言』を行うというのであれば、彼はプロサッカーをしていた経験から何も学んでいないと思うね。

サッカーは戦争ではなく、お祝いであり、喜びをもたらすものであり、幸福を授けるものである。したがって非常に残念なコメントだった。

我々は人を喜ばせるためにここにいる。人々を死なせるためにここにいるのではない。我々は楽しみにと喜びを持ってここにいる。

カメルーンのチームが我々と対戦するにあたって戦争のようにプレーするというのであれば、そのコメントはレッドカードに値するものだ。アフリカサッカー連盟には行動を求めたい」

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