あの元フランス代表FWエリック・カントナが、カタールでワールドカップが開催されることを厳しく批判したそうだ。

『Daily Mail』によれば、彼は旅行会社の「ダルマ」とパートナーシップを結んで『Looking FC』というサービスを立ち上げたという。

これはビッグクラブの試合を観戦できるツアーをファンに提供するサービスで、試合だけではなくその地域の文化や歴史を体験するオリエンテーションも含むパッケージである。

そんな彼であるが、今年冬に行われるワールドカップについては「興味がない」と話したそう。その理由は…。

エリック・カントナ

「正直なところ、私は次のワールドカップにはあまり興味がない。

自分にとっては、これは本当のワールドカップではないからだ。過去数十年の間にロシアや中国などでオリンピックなどのイベントがたくさんあった。しかしカタールはサッカーの国ではない。

90年代のアメリカや南アフリカのように、サッカーを促進して発展させる可能性のある国で開催するという考えには反対しない。

サッカーはアメリカで最も人気がある女子スポーツになったし、南米からの移民も多く、発展する大きな可能性を持っている。

実際にアメリカでもっともプレー人口が多いスポーツはサッカーになった。

しかし、カタールについていえばそんな可能性はないということだ。なにもない。それはお金についてのことだけだと思うよ。

経済的なことと、彼らがスタジアムを建てた労働者をどのように扱ったかという点だけを考えている。それは恐ろしいものだ。何千人もの人々が亡くなった。それでも我々はこのワールドカップを祝うのだろう。

個人的には、私はこのワールドカップを見ない。

サッカーがビジネスであることは否定しない。理解している。しかし、私は誰もがチャンスを得られる唯一の場所だと思っている。

若い選手が非常に貧しい地域から成長できる。ほとんどの選手はそのような場所からのし上がってくる。そしてプロになり、自分を救い、家族を救うチャンスがある。それが素晴らしいことなのだ。

そして、サッカーの実力があれば、他は何も関係ない。実力主義である。誰かよりも優れているならプレーできる。それが公平性だ。

実力主義と可能性がサッカーの本質であるのならば、カタールでワールドカップを開催できることはさらに驚くべきことである。人々は実際にそれに投票した」

【写真】日本代表、2021年に評価を下げてしまった5名の選手

カタールは身分制度が残る国であり、サッカーでのし上がれる実力主義の国ではない…と考えているようだ。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介